【コロナ融資】【ゼロゼロ融資】という言葉を聞いたことがあると思います。
今は収まった感のあるコロナウイルスの感染拡大が問題となっていた時期、旅行関連や外食産業、イベント関連事業に限らず、急激に売上や収益が低下した企業や個人事業主が多くいました。
そういった事業者の資金繰りを支えるために、「コロナ特別融資」といった名称で、国が支援して事業者への融資を積極的に行うように金融機関に働きかけるという政策がとられました。
実質無利子・無担保の融資が中心となっていたことから、「ゼロゼロ融資」とも呼ばれており、一般的には相当期間返済を猶予するように設定されていました。
金融機関の積極姿勢もあり、融資実績は４５兆円とも言われています。
時事通信「コロナ融資、６月末まで延長＝７月以降は再生支援―政府」
しかし、昨年頃からこの融資の返済が開始され、それと同時に資金繰りが困難になる事業者が出てきています。
実際に、当事務所でも、返済が始まるけれどもその資金がないということで倒産に至った会社や、この融資に関しては一度も返済できなかった事業者もいます。
こういった会社は、コロナ前から業況が苦しかったところが多いようですが、返済を行うためにまたどこかから借りてくるようなことを繰り返せば、状況はいっそう苦しくなります。
まずは、とにかく早い段階で相談されることをおすすめします。
