当たり前でしょう。
・・・と言われてしまいそうですが、「会社は永遠に続く」と思いがちなのは、一部の経営者だけでなく、従業員にもあることです。
しかし、収益力がなければ、後継者が現れず、または、後継者が育てられず、事業(ときには法人自体)が終わります。
先日訪問した事業主のところでのこと。
とても高度な技術で、有力な顧客をつかんでいるのですが、いかんせん規模が小さいので、赤字というわけではなくても、「他の誰か」を雇ったり育てたりすることまでは経済的にも時間的にも手が回らず、後継者が育てられていません。
今更ながら、「収益力=お金 がない限り、事業承継は相当にハードルが高くなる」と実感させられました。
これは、技術がどれだけあっても同じです。
1人だけがご飯を食べられる程度の規模の事業は、そのノウハウや技術をうまく下に伝える仕組みを練り込まないと、その一人だけで終わることになります。
もちろん、一代限りの事業があっても良いのです。
自分だけで終わりにするのか、続けるのか、それによって規模拡大を図るべきかどうかの判断も変わってくるのではないでしょうか。