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「人を動かす人になれ!」/永守重信

もはや20年前のベストセラー。

言わずもがな、日本電産の永守社長の著作です。
読む前の永守社長のイメージは、正直なところ前近代的で、考えは合わないだろうなあ…という感じでしたが、良い意味で裏切られました。
もちろん、「心に火をつけるため、そして、期待しているからこそ、ということで烈火の如く怒る」…みたいなところは自分とはどうしても相容れないところがあります。
(ただし、永守社長の叱責は『演技』であって、その後に手紙や上司からのフォローも必ずセットにするとも言っています)
それでも、人に対する見方は、うなづくことばかり。
加点主義、平均的な人材を活かすという覚悟、部下の将来を具体的な数字で示すこと…
20年経っても、自分も含めて全くできていないことの方が多いように感じます。
1日8時間ではなく、16時間働けばライバル会社の2倍の成果が出せる!という考え方にはゾワッとしましたが(^_^;)、それも、平凡な人間で何ができるかを考え抜いた結果。
人に対する厳しい愛情のある人なんだなあと、読んで感じた次第です。