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第20回ペット法学会シンポジウム

今日は、初めてペット法学会のシンポジウムに参加してきました。

ペット関連の問題との付き合いは、私がまだ学生だった頃に関心を持って、当時から熱心な取り組みをされていた渋谷総合法律事務所の渋谷寛先生の事務所でアルバイトをさせてもらった頃に遡ります。
私自身も小さい時から犬を飼い、老犬介護をしたり、もともと動物好きだったということもありました。
ちなみに今は11歳になるヨークシャーテリアがいます。

そこから学会には所属していましたが、仙台にいたり、会社の仕事と距離があったりとなかなか関わりをもてませんでしたが、やっときちんと学べる環境が整った感じです。

今日は、環境省の動物愛護管理室室長の則久さんの基調講演からスタート。
日本の犬の登録制度の流れを説明してもらいましたが、日本は自然との共生という視点が強いのに対して、西洋は人間のために必要な資源として管理するとの視点が強いこと、そこから資金のつけ方などに差が出たりすることなど、とても興味深い話が聞けました。

考えてみれば、民法上は動物やペットは「動産」、つまりモノです。
この感覚がしっくりこないのは、法律は西洋から入ってきたもの(管理すべきもの)で、昔からの日本の「動物や自然との共生」という感覚と一致しないところがあるからなのかもしれない、と改めて思いました。

ペットを巻き込む紛争も増えています。
法律論と人の感情をつなぐ論理が必要な分野だと思いますし、ここで頑張ってこられた渋谷先生は本当に尊敬するべき方です。

人の縁に改めて感謝する一日でした。